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グリーン・ポケットについて

貸し植木からグリーンレンタルへ

グリーン・ポケットは、1977年に創業した総合緑化事業を営む国土緑化株式会社のグリーンレンタル部門としてスタートしました。当時、グリーンレンタルは「貸し植木」と呼ばれ、造園業や花屋が担う仕事でした。そんな古い職人的な業種をサービス業に変えたのがグリーン・ポケットです。元気な挨拶や清潔なユニフォームで明るいイメージでサービスを行い、積極的な提案でマーケットを拡大、1987年からはフランチャイズ方式で全国にネットワークを広げています。

現在は、植物の持つCO2吸収能力やストレス軽減効果がカーボンニュートラル・健康経営といった社会の流れにつながり、新たな展開を迎えています。

 

フランチャイズビジネス研究会の八丘洲充氏の「緑で起業!!」は、弊社代表の堺を取材をした、独立起業をめざす人に向けたビジネス書です。グリーン・ポケットの理念や仕事内容、堺の経営悦岳などが紹介されています。その本の中で、貸し植木からグリーンレンタルへ業界を一新していく創業当時の状況について書かれている部分を、抜粋します」

 

「… そしてその担い手は、もっぱら造園業者であった。それも、彼らが片手間に行うアルバイト、サイドビジネスだったのである。

彼らの仕事は時期的なものがあり、その本業の暇なときに、鉢植えの木をトラックに積んで売りに行くとか、貸し出しに行くとか、そういうアルバイトだった。

これがいわゆる「貸し植木屋」と称される人たちで、当初はそのいでたちも、地下足袋にねじり鉢巻という、昔ながらの造園業者のままだった。

 ただし彼らの頭のなかには、そのお客がほしがるから、あるいは需要があるから植木を貸す、売るという考えがあるだけであって、そのことが「サービス業」だという概念は、まったくなかったのである。

(中略)

造園会社の社員たちの仕事も、あたりまえのように汚れた作業衣を着て、ぶっきらぼうに客先へ入って行き、単に植木を交換するだけという、旧態依然のものだった。

しかしこのとき、堺にはパッとひらめくものがあったという。

「ある意味ですごく面白い世界だと思ったんですよ。とにかく仕事のやり方が前近代的で遅れているし、何よりもこれがサービス業なんだという発想がない。しかしよく考えてみると、この仕事、単価は安いけれども、利益率は高い。一度獲得したお客さんは、ほとんどがずっと何年も継続してくれるんです。キャンセルがない。だから、やり方さえ考えれば、きっとこれは何とかなると思いましたね …」

 

こうしてグリーン・ポケットはサービス業としてスタートし、専門の営業部門を置いて積極的に市場を開拓していきました。創業して10年、そのノウハウをマニュアル化して業界初のフランチャイズ展開を行い、現在に至っています。

「緑で起業!!」はこんな本部創業当時のエピソードや堺の緑化事業に対する想い、緑化事業の可能性についてなどが紹介されています。独立を考えている方、また新規事業を検討されている法人の方にも参考にしていただけると幸いです。

 

 


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